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【看護師】他業種への転職ってどうなの?

 病棟勤務をしていて「もう看護師をやりたくない!」と転職を思い立つことは少なくありません。 さて、看護師以外の他業種への転職では、どんな職場があるのでしょうか。 転職に有利な職業、給料や待遇などを紹介していきます。



 

1.介護福祉施設

 「看護師以外の職業」で介護福祉施設を選ぶ人は非常に多いです。 看護師の経験を活かせるというメリットがあり、また人手不足のため転職も容易です。

 介護士の仕事内容は「看護師の仕事」から「医療ケア」を引いたような内容です。 健康チェックや食事・排泄・入浴の介助、与薬などを行いますが、 急変対応やオンコール対応、搬送の必要性の判断などは介護士にはできない仕事となっています。

 看護師を辞めたい理由が「医療ケア」にあるなら介護士はピッタリの転職先です。 夜勤のない職場も多いですし、残業も少な目です。 しかし、給料は月収20~25万円程度と大幅ダウンします。

 もし看護師を辞めたい理由が「病院勤務特有の事情」にあるのなら、 介護福祉施設に看護師資格で転職するのがおすすめです。

 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設(ショートステイ)、デイケア・リハビリテーション、有料老人ホームなど、 看護師資格を持った人を必要としている施設がたくさんあり、月収30~35万円程度の高収入の求人も多いです。 職場によっては病院より条件が良いところすらあります。

 その場合、看護師の経験をフルで活かせますし職場でも重宝されます。 ツラい申し送りやカンファレンス等はなく、夜勤がない職場も多いです。

 本当に「看護師」自体がイヤになってしまったのか、「病院」がイヤなのか、考え直してみるのもよいでしょう。

 →【看護師】介護施設ってどうなの?

 

2.保育園

 看護師の中には保育園に転職する方も多いです。 特に看護師資格を持って保育園に転職すると、高待遇ワークライフバランスにも優れています

 「保育園の先生」として園児と遊んだり、食事や昼寝の世話をするのがメインの仕事になりますが、 看護師として健康チェックや健康管理、病気の予防、応急手当なども行います。

 乳幼児を預かる保育園にとって看護師資格を持つ人は喉から手が出るほど欲しい人材です。 医師も同僚の看護師もいない場合が多いですが、「先生」ですから地位も高く、 園児や保護者、他の先生からも頼られる存在です。

 月収30~35万円の求人が多く、夜勤なし残業ほぼなしオンコール対応なしですし、 年間休日も120日あります。夜勤手当がない分、年収は少し落ちますが、バランスで言えばかなり割のいい仕事でしょう。

 もし看護師を辞めたい理由が「病院特有の理由」なのであれば、保育園なら解決できる可能性があります。

 ただし、看護師経験5年以上のように一人前の看護師であることが求められます。

 →【看護師】保育園ってどうなの?

 

3.事務職

 看護師から一般企業の事務職に転職するのも人気があります。 看護師時代の思い出とはスッキリ縁を切って、事務処理作業に切り替えられます。 「女性の仕事」として思いつきやすいですが、あなたに向いているかどうか、ここで考えてみましょう。

 事務職は「総合職が仕事をしやすい環境」をつくるのが役割です。 基本的には総合職から依頼された書類を作成し、電話番をし、 銀行や郵便局での手続き、宅配便の手配、備品の管理などを行います。

 職場での立場は一番低く、悪く言えば雑用係で、月収は20万円を切ることも多いです。 正社員での求人は非常に少ない上に競争率が高く、契約社員派遣社員としての勤務になることが多いです。

 「判断」や「創造性」がなく、言われたことを言われた通りにするだけの仕事で、 バリバリ看護師として活躍してきたあなたにとっては退屈に感じるかもしれません。

 その代わりに有給休暇は取得しやすく、残業はほぼナシ、休日出勤もありません。 雑用とはいっても力仕事は皆無で、電話や来客対応では看護師経験が少し生きるでしょう。

 もし「看護師に敬意を払ってもらえない」という悩みをお持ちなら、 事務職は最悪の転職先になる可能性があります。

 また、AI技術の進展により、どんどん「事務職」がいらなくなっていく時代に突入しています。 平成初期には経理や営業などに事務職がたくさんいたのですが、 今では2~3人程度とかなり少なく、パソコンの登場でいかに事務職が不要になったかがわかります。

 将来性はなく、「事務職の経験を活かした転職」もないと断言できます。

 

4.営業職

 看護師としての経験を活かすなら、営業職はおすすめの転職先です。 これまでいろんな属性の患者さんの対応をしてきたあなたなら、 健康なビジネスマンの相手など、非常に楽に感じるかもしれません。

 「営業」というと「土下座営業」のようなプライドを捨てるイメージがあるかもしれません。 ですが、それはドラマの中の話であって、実際にはそこまでヘコヘコすることはありません。

 仕事内容は販売促進、見積もり作成、契約、進捗管理、入金管理まで、いわば「すべての仕事」に関わります。 顧客と電話をしたり訪問したりして自社製品を紹介し、見積書をつくるのがメインで、 契約件数を多く獲得するほど評価が高くなり、ボーナスに反映されます。

 月収は25~35万円程度の求人が多いですが、看護師と比べてボーナスの比重が高く、 年収では400~600万円くらいになります。契約件数が多ければそれ以上もありえますから、 がっつり稼ぎたいなら営業職という選択肢はアリでしょう。

 営業職のリアルについてもっと詳しく解説した記事がありますので、 そちらも参照してみてください。

 →営業ってどれくらいツライの?

 看護師経験のあるあなたに最もおすすめしたいのは製薬メーカー医療機器メーカー、 そしてそれらの専門商社での営業です。「MS」「MR」というとなじみのある言葉でしょうか。

 薬品や医療機器を一番使っているのは現場の看護師だと思います。 使い勝手や患者さんの反応を一番よく理解していて、現場ではどんなものが期待されているのか、 それを会社に提案でき、顧客にもアピールできるあなたは重宝されるでしょう。

 

5.飲食店スタッフ

 「看護師以外の転職先」として圧倒的に人気なのが飲食店スタッフです。 看護師の経験が接客対応に非常に役立ち、志望動機も書きやすいですよね。 飲食店側も接客については安心できるため、喜んで採用してくれます。

 ですが、問題は待遇の悪さにあります。 正社員でも年収300万円程度とかなり低く、深夜残業休日出勤どころか、 そもそも土日祝は休みではありませんし、週休1日もあれば良いほうです。

 昇進するとその傾向はますます強くなり、「朝の6時に出勤して夜中の2時に帰ってくる」なんてこともザラです。 体力的には看護師のときよりキツくなる可能性すらあります。さらに収入が低いので、 かなり不満を持ちやすい職場です。

 飲食店はどこも激しい価格競争にさらされており、昇給があまり望めない上に、 多くの人数を採用することができません。常に人手が足りず、忙しさはどんどん増しています。

 パートやアルバイトではそこまでキツくはないにしても、年収は100万円程度と厳しいです。 飲食店で生活を維持できるかどうか、深く検討が必要です。

 

6.販売スタッフ

 ファッション店や雑貨屋さんなどでの販売スタッフへの転職も人気があります。 接客には看護師経験が活かせますので、お店側も喜んで採用してくれるでしょう。

 なんとなく「楽そう」と思ってしまいがちですが、立ち仕事であることには変わりません。 お客さんの「あこがれ」になれるよう、自らファッションにかなり気を遣わなければなりませんし、 センスがないとコーディネートもできません。

 それでいて年収は200~300万円かなり安い水準です。 正社員の求人も少なく、パートやアルバイトが主になってきます。

 これもやはり価格競争が激しく、特に女性向けではほとんど利益がとれないところに理由があります。 1着あたりの原価が高く、その割にあまり価格に上乗せすることができません。 さらに大量の廃棄を出しますので、売れても売れても儲からないという現状があります。

 最近では服や雑貨はインターネットで購入する人も目立っており、 販売スタッフもあまり将来性のある仕事とは言えません。

 

7.プログラマー

 「看護師以外の転職」でプログラマーというと少し驚いたでしょうか? 唐突ではありますが、実は看護師はプログラマーに向いている面があります。

 プログラマーというとなんだか難しそうな仕事をしているように思えますが、 実はソースコード自体はグーグルで検索してコピペしているうちに覚えられます。 あれくらい、中学生でもできます

 プログラマーでもっと大事なのは「論理的思考力」であり、つまりは「理系的な考え方」です。

 学生時代に「病理学」「微生物学」「免疫学」「薬学」などを学んだと思いますが、バリバリの理系科目ですよね。 「<原因>があってこういう<仕組み>で<結果>が発生する」という思考法は、 実はプログラマーにとって最も大切なものなのです。

 看護師のあなたにはすでにその素養が備わっていますので、転職にも有利です。

 特にプログラマーは万年人手不足で、未経験者歓迎の世界です。 将来性は非常に高く、月収も30万円以上の求人が多く、独立してフリーランサーになったり、 自らアプリやサービスを開発して経営者になる未来すらあります。

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