看護師から他業種へ転職できるの?未経験でも目指しやすい職種を紹介
看護師として働いていると、「違う仕事を経験してみたい!」と思うことはないでしょうか。 看護師はやりがいのある仕事ですが、責任が重く、重労働でもあることも多いです。 そのため、このまま看護師を続けて良いのか、他の仕事に転職したほうが良いのか、不安を感じる人もいるでしょう。
ここでは、看護師が他業種へ転職するメリットやデメリット、転職のポイントやおすすめサイトなどを詳しく紹介します。
目次
看護師が他業種に転職する理由
看護師の仕事は体力的にも厳しく、人間関係も難しいことがあります。 そのため、今勤めている病院を辞めて、他の病院へ転職する看護師も多いです。 それと同時に、看護師としての仕事を辞め、他業種に転職することも珍しくありません。
ここでは、看護師が他業種に転職する主な理由をいくつか紹介します。
1.体力的な問題
看護師の仕事は、他の業種に比べて、体力的に厳しい仕事といえます。
例えば、大学病院といった大きな建物内で働く場合、患者のナースコール対応や手術対応などで、一日中移動して立ちっぱなしということも少なくありません。 座って作業ができることは少ないので、体力の少ない人には厳しい仕事でしょう。
また、看護師は普段の業務に加えて、医療機器や機材を運んだり、患者さんを抱えたりと、体力が必要なことが非常に多いです。 場合によっては自分の体重よりも重い患者さんを運んだり、苦しい姿勢で機材を設置したりと、身体を酷使することもあります。
そのため、長期に渡り看護師の仕事をしていると、膝や腰を痛めてしまうこともあるのです。
さらに、看護師の体力を奪う要因が「夜勤」です。
看護師の仕事は、基本的に病気やケガで運ばれてくる患者さんのケアをすることです。 そのため、昼夜を問わず仕事をすることもあり、夜中であってもハードワークをこなさなくてはならないでしょう。
また、看護師は人手不足が深刻な職業でもあるので、残業が多く、休みも取りにくいことがあります。 こうしたことから日々体力を奪われてしまい、体力的に限界を感じて、転職する看護師も多いのです。"
2.人間関係の問題
看護師の仕事は、人間関係が難しい仕事でもあります。
特に、新人看護師は、覚えるべき業務がたくさんあって、日々先輩看護師から仕事を教わらなくてはなりません。 しかし、先輩と後輩の相性が悪いと、仕事を教える方も教わる方もストレスを抱えてしまいます。
教わる後輩は「どうしてこんなにパワハラまがいの教え方をするのだろう」と悩んだり、 教える先輩は「どうしてこんなに仕事を覚えるのが遅いのだろう」とストレスを抱えたりします。
職場におけるコミュニケーションが不足していると、人間関係が悪化し、精神的にストレスを抱えてしまうのです。
また、看護師という仕事は、女性が多いのも特徴です。
女性ばかりの職場だと、知らず知らずの間に派閥が生まれ、いつも誰かの悪口を言っているケースも少なくありません。 陰口が多い職場ほど雰囲気は悪く、雰囲気の悪い職場は働く意欲を奪うことにもつながります。
このように、看護師の仕事は、人間関係がうまくいかないケースも多いです。 結果的に職場に馴染めず、他業種へ転職をする看護師も多いのです。
3.ライフステージの変化
看護師の仕事は、結婚や出産を機に辞めてしまう人も多いです。 夜勤があって残業も多い看護師は、結婚生活に何かと支障をきたすこともあります。
例えば、結婚をして出産をし、しばらくの間は看護師の仕事を「産休」という形で休めることも多いでしょう。 産休の間は、子育てとじっくり向き合えたり、家事をこなしたりすることも可能です。
しかし、産休が明けると、昔のようにバリバリと看護師として働くのは難しいのです。 例えば、まだ乳幼児が家にいるのに、夜勤で一日中家を空けるのには抵抗がある人も多いでしょう。
旦那さんがしっかりと子育てができれば良いのですが、日本の場合は男性の育児参加が難しいことが多く、 女性が仕事を休んで子育てに対応する必要があるのです。
こうした状況では、女性が夜勤や残業をしながら子育てをすることは難しいでしょう。 その結果、結婚や出産などライフステージの変化によって、転職をする看護師も多いです。
仕事と家事や育児が両立しやすい、日勤で働ける仕事に転職する人が増えています。
4.医療分野以外への興味
看護師として数年働いていると、「医療分野以外の仕事も経験したい」と考える看護師も少なくありません。
理由としては、大きく分けて2つあります。
まず、医療ミスなどの、責任重大なプレッシャーから逃れたいと考えるケースです。 看護師の仕事は、ときに患者の命に関わる重大な責任が伴います。 投薬や採血、点滴や注射などは、ちょっとしたミスで患者の状況を左右することにもなるでしょう。
日々そのようなプレッシャーと戦う看護師のなかには、医療とは関係のない仕事をして、毎日のプレッシャーから解放されたいと考える人もいます。
そして、もう1つは、医療分野以外のやりたい仕事が見つかるケースです。 患者と話していて、患者が就いているその仕事に興味を持ったり、ふとしたことから看護以外の仕事に目標を見つけたりすることもあります。
このようなケースは、「新しいことに挑戦したい」という前向きな理由で転職することが多いでしょう。
看護師が他業種へ転職するメリット・デメリット
看護師が他業種へ転職するとどうなるのでしょうか。 それまで夜勤に追われていた看護師なら、日勤の仕事をすることで体調が良くなり、プライベートの時間が増える、といったメリットも考えられます。
しかし、その一方で、夜勤手当は無くなるので、収入が減るといったデメリットも考えられるでしょう。
ここからは、看護師が他業種へ転職するメリット・デメリットについて詳しく見ていきます。
看護師が他業種へ転職するメリット
まずは、看護師が他業種へ転職する「メリット」を見ていきましょう。 看護師の仕事で最も問題なのは、体力的に辛い、という点です。 しかし、他業種なら、基本的に夜勤や残業は少ないため、体力的に楽になる、ということもあるようです。
1.プライベートの時間が増える
看護師が他業種へ転職すると、プライベートの時間が増えるというメリットがあります。
特に、土日祝日に休めるといった職業を選択すると、友人や家族との予定も合わせやすくなるでしょう。 看護師は、基本的に休日出勤も多いため、周りとプライベートな時間を取りにくいことがあります。
例えば、土日休みが基本のサラリーマンと付き合っても、休みが合わないため、なかなかデートもできない、ということも考えられます。 土日休みが取れないことで、異性との出会いも少なく、なかなか結婚相手が見つからない、という話も多いです。
その点、他業種へ転職し、土日祝日といったまとまった休みが取れれば、人間関係の付き合いを増やせることもあります。 他人と過ごせる時間が増えればプライベートも充実し、心身共にリラックスできることにもなるでしょう。
2.規則正しい生活を送れる
他業種へ転職したことがきっかけで、規則正しい生活を送れるようになった人も多いです。
看護師は残業や夜勤が多く、不規則な生活になりがちな仕事です。 特に、夜勤があると生活リズムが狂ってしまうこともあるでしょう。
例えば、夜10時から勤務して、朝の8時まで働くとします。 その後家に着いたあと、朝なのに夕食を食べ、もう昼なのに睡眠をとるといった生活を繰り返していると、不規則な生活のために体調を崩してしまうこともあるのです。
また、夜勤にしっかりと対応できるよう、昼間に睡眠薬を飲んで対応する看護師もいます。 いくら仕事とはいえ、睡眠薬を飲んでまで睡眠サイクルを整えることは、ときに強いストレスになることもあるでしょう。
しかし、他業種へ転職し、残業や夜勤がなくなれば、規則的な生活を送ることができます。 夜勤が原因で不規則な生活になり、体調に支障をきたしてしまう場合は、他業種への転職が大きなメリットになることもあるのです。
3.新しい経験を得られる
他業種への転職で、新しい経験を得られるのも大きなメリットです。
看護師として、日々業務内容や人間関係にも変化なく働いていると、だんだん仕事に飽きてくることもあります。 仕事に飽きてしまうと、仕事へのモチベーションが下がり、ときに医療事故といった恐ろしいアクシデントにつながってしまうこともあるでしょう。
やる気がないのに看護師の仕事を続けていくのなら、思い切って他業種へ転職し、新しい仕事に刺激をもらうのも良いでしょう。 看護師以外の仕事へ転職することで、これまで知らなかったビジネススキルなどを知ることができ、刺激的な毎日を送れることにもなります。
また、その経験は、再び看護師として働くときにも、きっと生かすことができるでしょう。 他業種を見ることにより多くの知識と経験を積み、今後はさらにより良い看護ができたり、今後の人生においても大きな糧になったりするでしょう。
看護師が他業種へ転職するデメリット
看護師が他業種へ転職することは、いくつかのデメリットもあります。 まずは、収入の問題です。看護師の仕事は、その他の仕事に比べても収入が高いといわれており、転職することで収入が下がってしまうこともあるのです。
このほかにも、スキルを身につけるのが難しかったり、転職情報が少なかったりします。ここからは、看護師が他業種へ転職するデメリットを見ていきましょう。
1.年収が下がる可能性がある
看護師の仕事は、ハードな内容だけあって、他業種に比べると収入は高いといわれています。 そのため、他業種へ転職することにより、年収が下がってしまうことも多いのです。
看護師は、夜勤や残業が多いため、夜勤手当などがつくことが一般的です。 また、救急呼出待機手当といった、看護師ならではの手当がつくのも特徴でしょう。
しかし、一般職の場合、看護師のように手当がしっかりとつくことは非常に少ないです。 残業があってもサービス残業のようにされたり、何か特別な対応をしても業務の一環とされたりすることも多いのです。
そのため、夜勤や残業の少ない仕事に転職すると、手当がないため、看護師より年収が下がる可能性があります。 年収が下がることを覚悟のうえで転職すれば良いのですが、どうしても年収を下げたくない場合は、求人を探すときに年収をしっかりと確認することも大切です。
2.1からスキルを身につける必要がある
他業種の場合、その仕事に関することは未経験で転職するケースが多いでしょう。 そのため、1からスキルを身につける必要があり、苦労する人も多いです。
例えば、看護師は立ちっぱなし動きっぱなしが多い仕事のため、今度は「デスクワーク」へ転職したとします。 一見歩き回らなくて良いデスクワークは楽に見えるものの、パソコン業務が基本となることが多いため、パソコンスキルをしっかりと覚える必要があります。
パソコン業務で習得しなくてはならないのは、エクセルやワードはもちろんのこと、業務内容によってはパワーポイントを使いこなすよう指示されるかもしれません。
しかし、これまで医療系の仕事に携わってきた看護師にとって、それらの知識をすべて身につけることは大変です。 どれだけ看護の知識があっても、転職をしたらそれらの経験を生かすことができず、大変苦労することも多いのです。
3.転職情報が少ない
看護師から全く違う職種へ転職する場合、転職情報が比較的少ない、というデメリットがあります。
看護師として違う病院へ転職する場合は、看護師専門の転職サイトもあるため、情報は多いです。
しかし、例えば、看護師から事務職へ転職したいといった場合、そうした前例数はあまりないため、情報が少ないのです。 そのため、看護師から他業種へ転職する場合は、自ら情報を収集する必要があります。
ネットで簡単に見つかるということは少なく、自らハローワークへ行って相談をする、といったことも必要になるでしょう。 他業種への転職情報は比較的少ないため、情報収集に手間がかかる可能性が高いのです。
どんな仕事がある?看護師から異業種への転職で目指しやすい職種
ここからは、看護師から異業種への転職するにあたり、「未経験」でも目指せる職種を紹介します。 看護師から異業種への転職をする場合、あらかじめ資格を取ったり、経験を積んだりしないと、転職するには難しい業種もあります。
しかし、次に紹介する職業は、経験やスキルがなくても、転職できる可能性があるでしょう。
1.販売・営業スタッフ
販売・営業スタッフは、比較的未経験者でも転職できることが多いです。
いろいろな職種内容がありますが、販売スタッフの場合は、アパレル店舗などで商品を販売したり、 携帯会社でその会社がアピールする商品を売ったりする仕事が多いでしょう。
また、営業スタッフは、商品やサービスを、企業や個人に販売するのが主な仕事です。 女性営業マンが増えていることもあり、商品によっては女性営業の方が売れやすいこともあります。
販売・営業スタッフに求められるのは、コミュニケーション能力です。 そのため、愛想が悪かったり、あまり人と接するのが得意ではなかったりする人には、向なない仕事です。
しかし、看護師として働いた経験があるのなら、患者をケアするうえで培ったコミュニケーション能力を活かすことができるでしょう。 特に、普段から多くの患者と接したことのある看護師であれば、販売や営業における場面で、その経験を生かすことができます。
2.事務・経理職
業務内容によるものの、事務・経理職といった仕事も初心者には取り組みやすいことがあります。 特に、一般企業における資料作成や、データ入力などは、過去にパソコンを使った経験がない人でも取り組みやすいでしょう。
もちろん、転職後にはある程度の研修を積む必要があります。 それでも、働きながら実務経験を積むことにより、徐々に仕事には対応できるようになるでしょう。
事務・経理職であれば、多くの場合は特定のスキルも必要ないため、看護師でも目指しやすいのです。
また、事務・経理職の場合、一般的には残業も少なく、プライベートも充実しやすいです。 事務・経理職なら、これまで立ちっぱなしの作業で残業も多く、夜勤もある看護師とは、真逆の仕事内容ともいえます。
デスクワークが基本なので、看護業務が体力的に辛いと感じる人にも向いているでしょう。 基本的には土日祝日休みの仕事なので、友人や家族とも充実した時間を過ごせるかもしれません。
3.飲食店スタッフ
飲食店スタッフは、未経験者であってもやる気があれば、最も働きやすい仕事といえるでしょう。
基本的に飲食店スタッフは求人も多いため、職場を選びやすいというメリットもあります。 自宅に近い場所を選ぶか、土日休みが取れる飲食店にするか、また、求人が多いため、自分にとって都合の良い時間帯を選ぶことも可能です。
飲食店スタッフも、販売職や営業職などと同じように、コミュニケーション能力が必要になります。 普段から多くの患者と接することの多い看護師であれば、飲食店でもお客さんとのコミュニケーションは取りやすく、スタッフとして大いに活躍ができるでしょう。
また、仕事に対して不安があれば、アルバイトからはじめてみるのもおすすめです。 飲食店スタッフの場合、まずはパートやアルバイトから始めて、もっと働きたいと感じたら、正社員へステップアップできることも多いです。
4.ネイリスト
ネイリストは、女性に人気の高い職種の1つです。
全くの未経験者が、いきなりネイリストとして働くのは難しいのですが、 短期間でも専門学校や通信教育でネイルの勉強をすれば、転職できる可能性は高いです。
また、ネイルサロンによっては、全くの未経験者でも、店の雑用を中心にアルバイトを募集していることがあります。 働きながらネイルの勉強をすることにより、将来的にはネイリストとして活躍できることもあるでしょう。
ネイリストの仕事も、看護師と同じように、お客さんである相手を察する能力が必要です。 看護師の場合は、患者が何をしてほしいのかを察して、いろいろなサポートをすることが必要でしょう。
ネイリストの場合も、お客さんが何をしてほしいのかを察し、密なコミュニケーションを取ることが必要です。 そのため、看護師の経験があれば、ネイリストの仕事も取り組みやすいことがあるでしょう。
また、ネイルは爪を施術する仕事なので、衛生面での知識が役立つことも多いです。 看護師の経験があれば、転職において有利になることもあるでしょう。
5.プログラマー・WEBデザイナー
プログラマーやWEBデザイナーになるには、ある程度の知識と経験がないと転職は難しいです。
しかし、特にプログラマーに関しては、人手不足が深刻なため、転職市場でも非常に需要が高いです。 そのため、全くの初心者であっても、プログラマーやWEBデザイナーの場合は、転職できる可能性も高いのです。
プログラマー・WEBデザイナーを目指すにあたっては、一定期間スクールなどに通って、スキルや資格を取得する必要があります。 ただ、そうしたスクールに関しても、多数の種類があるため、必要なスキルは習得しやすいでしょう。
専門学校に通う方法もあれば、オンライン上で学んだり、通信教育などでスキルを磨いたりする方法もあります。 なかには、スキル習得と転職サポートを同時に行なっているスクールも存在します。
そのようなスクールを選択すれば、必要なスキルを学ぶのと同時に、転職先もスムーズに決まることがあるでしょう。
6.エステティシャン
エステティシャンは、看護師から転職しやすい職業です。
そもそも、看護師は、その資格を持っている時点で解剖生理学の知識があります。 解剖生理学の知識があると、エステにおけるマッサージなどの施術のときに、役に立てることができるのです。
そのため、エステティシャンの資格を持っていなくても、看護師という資格があるだけで、転職を受けて入れてくれるサロンも多いです。
また、看護師経験があることは、それだけでお客さんに安心感を与えられることにもなるでしょう。 施術内容によっては、レーザーを使った脱毛など、医療行為に近い仕事もあります。
そのときに看護師資格があるスタッフと、そうでないスタッフでは、看護師資格のあるスタッフの方が、利用者にとっては何かと安心できます。
また、看護師はコミュニケーション能力が高いこともあるので、お客さんに密接して仕事をすることの多いエステティシャンへの転職はピッタリです。
業務にあたっては、何かと必要な技術を身につけなくてはならないでしょう。 しかし、多くのエステでは、転職後にしっかりとした研修期間があるため、働きながら学ぶことも可能です。
7.フラワーコーディネーター
花が好きで、飾り付けをすることに興味がある人なら、フラワーコーディネーターも向いています。 フラワーコーディネーターの主な仕事は、レストランやホテルなどにおいて、花による飾り付けを行うことです。
意外にも、フラワーコーディネーターになるには、特別な資格は必要ありません。 もちろん、フラワー装飾技能士といった資格があった方が、転職の際にアピールできるでしょう。
ただ、フラワーコーディネーターへ転職する人の多くは、資格を持たない、未経験の立場から始めています。
フラワーコーディネーターの求人の多くは、アルバイトとなっています。 まずはアルバイトとして働き始め、花に関する知識を学び、実際にアレンジをしてスキルを習得するのが良いでしょう。
美的センスが求められる仕事ですが、看護師として多くの病室における花を見た経験があるのなら、そのときの印象を生かすことができるかもしれません。
8.ヨガインストラクター
ヨガインストラクターの主な仕事は、受講生に対して健康ヨガを指導することです。
意外にも、ヨガインストラクターになるための資格は必要ありません。 ただ、さすがにある程度のヨガに関する知識や経験がないと、いきなりインストラクターとして働くことは難しいでしょう。
看護師であれば、解剖生理学などの知識は豊富です。 人の骨や関節の状態はどのようになっているのか、もともと多少の知識があるため、ヨガインストラクターとしても経験を生かせることが多いでしょう。
また、ヨガインストラクターになるためには、一般的にヨガスクール等に通って、ポーズなどを覚える必要があります。 ヨガは長年ブームが続いているため、スクールがたくさんあるのも特徴です。
自分にあったスクールを見つけ、効率よく勉強できることにも期待できそうです。
看護師が異業種への転職を検討するときのポイント
看護師から、異業種への転職を検討する際には、何かと不安があるでしょう。 特に、医療系以外の全く未経験の業種に就く場合、きちんとやっていけるのか心配になるかもしれません。
そのため、異業種への転職を検討する際には、いくつかのポイントがあります。
1.転職サイト活用する
異業種へ転職する場合は、ぜひ「転職サイト」を活用しましょう。
基本的に、求職や転職活動をする際には、求人サイトをチェックする人が多いです。 確かに、求人サイトなら、日々多くの職業が更新され、自分に合った職業を見つけやすいでしょう。
しかし、一般的な求人サイトでは、書類作成から面接対策まで、すべて自分で行う必要があるのです。
その点、転職サイトを利用すれば、転職先と自分との間に専任のキャリアアドバイザーが立ってくれることもあります。 これにより、書類作成のアドバイスや、面接対応、自分の性格に合った転職先まで、実にさまざまなアドバイスをくれることもあるのです。
看護師から未経験の異業種へ転職する場合は、はじめに何をどうすれば良いかわからないことも多く、不安を感じることもあるでしょう。 そのような立場の人に対し、心強い味方が転職サイトです。
異業種への転職には、何もかも自分でやろうと思わず、専任のキャリアアドバイザーといったプロの力を借りて行うのが良いでしょう。
2.転職する目的を明確にする
異業種へ転職する場合、何を求めて転職するのか「目的を明確化しておく」必要があります。
例えば、「看護師における人間関係が嫌だからとにかく辞めて転職したい」という場合と、 「看護師を辞めて保育士になりたい」といった場合では、後者の方がスムーズな転職活動ができるのです。
とにかく今の仕事が嫌だから転職をする、という状況では、具体的な転職先をなかなか見つけることができません。 また、具体的にやりたい仕事や目標がないと、転職をしても結局失敗してしまうことがあるのです。
その点、「保育士になりたい」「営業の仕事がしたい」という具体的な目標があれば、その仕事に絞って転職活動ができます。 自分がなぜ転職活動を行うのか、その目的が明確であれば、求人探しも行いやすいでしょう。
3.情報収集に時間をかける
転職における情報収集には、時間をかけるようにしましょう。 転職活動は、早くしないと他の人に仕事を取られてしまったり、会社の応募が締め切られてしまったりすることも、少なからずあります。
また、年齢的な条件がギリギリだと、早く応募したほうが良いのではないかと焦ることもあるでしょう。 しかし、焦って行動に移してしまうと、あまり良い結果にならないことも多いのです。
求人情報などに載っている情報のなかには、詳しい金額の提示がないこともあります。 一見高い給与や賞与が掲載されていても、実際には会社独自の計算でもらえる手取りは少ない、ということもあります。
こうした情報は掲載されているものだけでは分からず、面接でしっかりと聞いたり、口コミを集めたりと、幅広い情報収集が必要です。 また、情報収集するなかで、自分が希望する求人があれば、いくつかピックアップしておくことも大切です。
例えば保育士として働きたい場合、A社、B社、C社の求人をピックアップし、それぞれのメリットとデメリットを比べます。 A社は勤務地が近いが給料が安い、B社は勤務地が遠いが賞与の内容が良いなど、それぞれの会社の良し悪しを見比べましょう。
こうして、じっくりと情報収集することが、転職活動における成功につながります。
4.複数の会社に応募する
転職においては、1つの会社に絞っても、必ず内定がもらえるとは限りません。
採用側と自分の希望がいくらマッチングしても、また、どれだけ面接で手ごたえを感じても、必ず内定がもらえるわけではないのです。
多くの企業で人手不足が深刻化する現在、仕事に応募をすれば内定がもらえるイメージもあるかもしれません。 しかし、新しい人材を確保したい企業側にとっては、より戦力となる人材を求めているのです。
例えば、看護師のように体力的にハードな仕事の場合、自分よりも若い人の応募が来たら、そちらを優先する可能性もあるでしょう。 逆に、年齢が若くても、その仕事に関する実務経験がある人の応募があったら、年齢に限らず経験者が優遇されることもあります。
そのため、転職においてはリスクヘッジを考慮し、複数の会社に応募することが大切です。
5.病院以外の職場・看護師以外の職種も視野に入れる
転職は、何も看護師以外の他業種にこだわる必要はありません。 特に、転職する目的が「人間関係」や「勤務体系」の場合、他業種でなくても、「違う職場」や「病院以外の職場」に転職することで、状況が改善する可能性もあるのです。
例えば、今勤めている病院の人間関係が辛かったとします。 いつも威張っている派閥のグループがいて、その人達の指示を聞くのが辛い、という状況だとしましょう。
こうした場合、派閥ができるほどの人数がいる大病院ではなく、もっとアットホームな小規模のクリニックに転職することで、状況が改善されることも考えられます。
また、看護師として築いたキャリアは、他の職場でも生かしやすいでしょう。 そのため、他業種にこだわらず、視野を広げて求人を探してみるのもおすすめです。
大病院から小規模なクリニックへ転職したり、手術を中心にサポートしてきた看護師から、助産師へ転職したりなど、これまでの看護師の資格を生かして転職する方法もあります。
看護師資格・経験を活かせる看護師以外の職種とは?
ここからは、看護師資格・経験を生かせる「看護師以外」の職種を紹介します。 せっかく看護師の資格を持っているのなら、その資格と経験を生かした転職先を狙ったほうが、新しい仕事を見つけやすいこともあるでしょう。
ここからは紹介する仕事は、基本的に病院で患者さんのケアをするといった仕事ではありません。 看護師資格を生かしながら、新たなやりがい発見の可能性もある、新たな仕事です。
1.治験コーディネーター
治験コーディネーターとは、新薬の開発における重要な仕事です。
通常、新薬を開発するのは実験的に被験者に薬を飲んでもらい、その後の様子を細かく観察する必要があります。 治験コーディネーターの仕事は、その被験者である治験を受ける人のサポートを行ったり、日程の調整をしたりする仕事です。
基本的に、被験者に対して採血などの医療行為を行うことはありません。 体温や血圧を測ることはありますが、主な仕事は被験者の身体の状態を確認して話を聞いたり、製薬会社や病院、被験者の日程の調整や要望を聞いたりします。
また、日勤のみの仕事になるため、夜勤や手術対応といった体力的に辛い仕事はほとんどないでしょう。 看護師の経験を生かしながらできる仕事なので、病院に勤めていた看護師の転職先として人気があります。
2.臨床開発モニター
臨床開発モニターは、治験を実施している医療機関に対し、正しく治験が行われているかどうかチェックする仕事です。
例えば、ある医療機関では、新薬を開発するために、被験者に1日3回新薬を飲んでもらう治験が行われていたとします。
臨床開発モニターは、被験者がしっかりと1日3回薬を飲んでいるか、 また、被験者の体調が悪いのに医療機関側が無理やり薬を飲ませていないかなど、細かな精査を行う仕事です。
臨床開発モニターの仕事は、基本的に平日のみの日勤であり、土日祝日は休みになります。 もちろん、夜勤もありません。臨床開発モニターの経験を積んで、1人でさまざまな業務に対応できるようになると、かなりの収入アップも見込まれます。
しかし、薬剤に関する幅広い知識が求められ、場合によっては法律に関しても学ぶ必要があります。 また、患者とは関わることは基本的にないものの、案件によっては定時に上がれず、残業を行うケースもあるでしょう。
3.クリニカルスペシャリスト
クリニカルスペシャリストは、簡単にいうと医療メーカーに勤務し、営業のサポートを行う仕事です。
別名フィールドナースともいわれ、医療機器を扱う企業に就職し、自社製品を各病院へ売り込むことが仕事です。
また、単に製品を売るだけでなく、その医療品の使用方法の説明や、注意点などを説明することもあるでしょう。 クリニカルスペシャリストの場合、相手となるのは病院の患者ではなく、病院で働く医師や看護師となります。
医療現場で働く人に対して各製品を売り込むため、コミュニケーション能力が高い人に向いている仕事です。
また、クリニカルスペシャリストは、海外のメーカーに勤務することもあります。 その場合は英語力が必要になることが多いでしょう。
そのため、もともと英会話が得意だったり、海外留学に興味があったりする人は、海外メーカーの医療機器企業を狙い転職するのも良さそうです。
基本的に、クリニカルスペシャリストは週休2日制が多いため、一般的な看護師よりもプライベートの時間を多く確保できるでしょう。
4.MR
MRは、正式名称を医薬情報担当者といい、製薬会社に勤めて営業や広報を行う仕事です。
病院や診療所を訪れ、自分が勤める製薬会社の医療品について、詳しく医師や薬剤師などに説明をします。 そのうえで医療品提供を行い、病院と製薬会社の信頼を築きながら営業を行います。
MRとして働いた場合、営業相手は医師や薬剤師など、現場で働く人が対象となります。 そのため、過去に看護師として働いた経験がある場合、より分かりやすく医療や薬に関する情報を病院側へ提供することができるでしょう。
MRの場合は、製薬会社に勤める一般会社員となります。 一見看護師とは全く違う職業にも見えますが、看護師としての経験があれば、その経験や知識を生かして営業に役立てることもできます。
5.ケアマネージャー
ケアマネージャーは、主に介護サービスの現場と、利用者との連絡調整などを行う仕事です。 介護を必要とする人が適切に介護サービスを受けられるよう、ケアプランの作成などを行います。
ケアマネージャーになるためには、通称ケアマネ試験と呼ばれる試験を受けて、資格を取得する必要があります。 しかし、それにプラスして看護師としての資格があれば、業務において看護師としての経験を役立てることができるでしょう。
ケアマネージャーの仕事は、主にデスクワークが中心です。 介護の仕事でありながら、実際に患者をサポートすることはあまりないので、体力的に辛いということもほとんどないでしょう。
また、ケアプランにおいて介護スタッフでは判断しにくいようなケースが生じても、看護師としての経験があれば、より的確なプラン提案ができることもあります。
ケアマネージャーは、基本的に平日の日勤となり、土日祝日休みも取りやすいです。 ケアマネ試験を受ける必要はあるものの、プライベートな時間が取りやすい仕事としても魅力があります。
6.助産師
助産師は、出産に立ち会い、赤ちゃんを取り上げることが主な仕事です。 そのほかにも、妊婦の健康管理や生活指導、出産後の心のケアなどを行います。
助産師になるには、必ず看護師資格を持っていないといけません。 そのため、看護師からの転職には向いている仕事といえるでしょう。
また、本格的に自分で助産院を開業するとなれば、助産専門学校などに通い、助産師国家試験を受ける必要があります。
助産師の魅力はさまざまありますが、まずは、医師の判断を受けず、自分がリードしてお産をサポートできることがあります。 看護師時は医者の指示通り動くことが多いですが、助産師は自分が中心になって妊婦と接することができるため、やりがいを感じる人も多いです。
新しい人の命の誕生に携わる仕事がしたい人にも、おすすめできます。
しかし、助産師は看護師と同じく夜勤があります。 業務内容も、いつ起こるか分からないお産に対応しなくてはならないため、体力的には辛いことも覚悟したほうが良いでしょう。
7.教員
看護師として実務経験が多い人であれば、専門学校などで「教員」として働くこともできます。 看護師専門学校の教員は、大病院などでキャリアを積んできた、もと看護師という立場の人が一般的です。
教員として学生に教える各科目はたくさんあり、基礎看護、精神看護、成人看護、母性看護といったジャンルに分けられるのが多いでしょう。 例えば、精神看護の教員になるには、一般病棟でのスキルがある看護師より、神経内科や精神科で実務経験のある看護師の方が向いています。
教員として働くためには、「専任教員養成講習会」を修了している必要があります。 また、専門学校によっては土曜日も開校しているところも多いため、完全週休二日制というわけにはいかないでしょう。
それでも教員という立場なので夜勤はなく、給料もかなり高めです。 もともと看護師としての専門分野があり、人に指導できるほどのキャリアがあるのなら、教員への転職も検討してみてはいかがでしょうか。
8.看護師ライター
「ライター」は在宅勤務が可能であり、自分が好きなときに好きなだけ働くことができる仕事です。 なかでも病気に関する記事や、薬機法が関わる記事などは、「看護師資格」を持っている人しか書けないこともあります。
いきなりライターとして転職をするのは難しいのですが、病気に関する記事などをブログに書き、 徐々にライティングスキルを上げて「看護師ライター」に転職する方法もあります。
多くのライターは業務委託により、自分が書けそうな記事を選んで執筆していることが多いです。 しかし、病気や薬に関する記事は看護師資格保有者でないと書けない、といったケースもあります。
また、看護師資格を保有していることで、執筆する記事の単価が上がることもあるでしょう。 もともと文章を書くのが好きな人にはおすすめできる仕事です。
フリーランス業務なので、育児や介護といった家庭の諸事情にも対応しやすい職業でしょう。
看護師として働ける病院以外の職場とは?
ここからは、看護師として働きつつも、「病院以外で働くことのできる」看護師の仕事を紹介します。 看護師が活躍できる場は、何も病院だけではありません。一般企業や保育園など、多種多様な場で働くことができます。
1.一般企業
看護師は、一般企業における「産業看護師」として働くこともできます。 産業看護師とは、その企業で働く従業員などの健康相談を行う仕事です。
具体的には、企業の医務室で社員の健康管理やアドバイスを行ったり、コールセンターで看護の知識を生かして質問に答えたりすることもあります。
また、産業看護師は、一般的な看護師とは違い、医療行為を行うことはほとんどありません。 血圧や体温を測るといったことは状況によってありますが、採血や点滴をするということは基本的にないでしょう。
もちろん、手術に立ち会うといったこともないため、体力的にはそれほど大変なことはありません。 社員の健康をデータベース化するために、多少のパソコン業務は必要なケースが多いです。
産業看護師は、残業も少なく、日勤のみの勤務になります。 そのため、転職先としては大変人気が高く、応募が殺到する可能性が高いでしょう。
2.幼稚園・保育園
幼稚園や保育園によっては、園に専属看護師がいることも多いです。 保育園などで働く看護師は、その園に在籍している子供たちの健康ケアを行うのが主な仕事です。
具体的には、転んでしまった子供への怪我の手当、急に熱を出した子供への対応などがあるでしょう。 また、子供に急病が発生したときに親がなかなかお迎えに来られない、といった場合は、子供を病院へ連れていくこともあります。
その他にも、看護師の経験を生かし、子供たちに正しい手洗い方法や、歯磨きの指導などをする場合もあるでしょう。
幼稚園や保育園での看護師は、基本的に子供相手の仕事となるため、子供が好きな人にはピッタリです。 看護師免許さえあれば、保育士免許や幼稚園教諭免許がなくても、園の専属看護師として働くことができます。
幼稚園の場合は土日祝日に休めることが多いですが、保育園の場合は土曜日の出勤が必要なこともあります。 また、どの園でも土日に運動会など行事がある場合は、出勤する必要があるでしょう。
3.介護福祉施設
介護福祉施設や障がい者支援施設は、看護師が活躍できる職場です。 その施設で働いている介護スタッフとコミュニケーションを取りながら、利用者への健康管理をサポートするのが主な仕事です。
例えば、介護福祉施設の場合、施設の利用者への投薬をサポートしたり、血圧を測ったりして、毎日の健康管理を行います。 また、在宅看護利用者には訪問入浴サービスなどもありますが、看護師は専門スタッフと一緒に利用者宅を訪れ、入浴をして良いか体温や血圧のチェックなどを行う仕事もあります。
介護福祉施設や障がい者支援施設で働く場合、看護師資格があればすぐに働くことも可能です。 ただ、ヘルパー免許なども取得していたほうが、より幅広い業務に対応することができるでしょう。
採血や手術サポートといった医療行為は基本的にないものの、利用者に対するコミュニケーション対応は必要です。
4.献血ルーム
街中で見かけることの多い献血ルームですが、看護師資格があれば、献血ルームで働くことも可能です。 献血ルームでの主な仕事は、名前の通り献血をサポートすることであり、採血を行います。
都心など、大規模な献血ルームの場合は、一日に何十人もの採血を行うこともあるでしょう。 そのため、採血作業に自信がある人におすすめですが、看護師としてブランクがあり、久しぶりに採血を行いたい人がシフト制で働いていることも多いです。
献血ルームは、あらかじめ献血ルームの場所で働くのと、移動献血バスで移動をしながら業務をするケースもあります。 移動献血バスの場合、人の集まる学校やイベント会場などで献血スペースを設置し、バスの中で採血を行うことが一般的です。
そのため、献血スペースの設置には、看護師も協力してテントを張るといった作業もあるでしょう。 また、献血ルームで働く場合は、シフト制で働くことが多いです。
パートやアルバイトのような時短勤務を希望している場合は、働きやすい仕事といえます。
5.テーマパーク
大規模なテーマパークでは、看護師の人員募集を行っていることも多いです。 テーマパークで働く看護師は、パーク内にある救護室で、病人や怪我人が出た際に対応を行います。
また、テーマパークによって、対応する業務にも多少違いはあるでしょう。
例えば、夏の間にプールを運営しているテーマパークの場合、対応する患者は熱中症や日焼けによる火傷、といったケースが多いでしょう。 そして、アスレチックなどのアクティビティが活発なパークの場合、外傷や、ときには骨折などのケガに対応する必要があります。
勤務するテーマパークによって、多く対応するであろうケガや病気には違いがあり、ある程度の研修を積む必要もあります。
テーマパークが混雑するのは、基本的に土日祝日です。 そのため、土日祝日や、長期休業日に出勤することも多いでしょう。 ただ、シフト制のため、自分の都合に合わせた働き方を選ぶことも可能でしょう。
明るい雰囲気のなか働きたい、テーマパークの世界観が好き、といった人におすすめの仕事です。
6.ツアーナース
ツアーナースの仕事は、修学旅行や研修旅行に同行し、参加者が体調を崩したときにケアを行うものです。 別名アテンドナースとも呼ばれています。
小中学生による学校の団体旅行に付き添うこともありますが、幼稚園児が主体になった低年齢児が対象の旅行やキャンプなども増えています。 そのため、子供好きで、夜泣きなど寂しがる子供たちのケアもできる人材は、特に求められています。
また、ツアーナースは基本的に団体旅行に付き添いをすることが多いものの、 お年寄りで健康面に不安のある場合の旅行や、要介護者と呼ばれる人たちの旅行に付き添うこともあります。
ツアーナースの働き方は、パートや非常勤勤務が多いです。 そのため、ツアーが行われる3日間だけ働きたい、といった時短勤務を希望している人に向いているでしょう。
家事や育児と両立しやすい仕事であり、ツアーへ同行できるとあって、観光名所などを訪れることも可能です。 旅行好きな人に向いている仕事ですが、真冬のツアーでインフルエンザなどが流行しているときは、移動中に自分もうつされないよう細心の注意が必要です。
7.訪問看護
訪問看護は、利用者の自宅に訪問して、療養生活の相談や緊急時の対応などを行う仕事です。
通常、患者の診察やケアは医師が行うものですが、訪問介護の場合は、主治医の指示のもと、看護師が医療行為を行います。 訪問看護師になると、訪問看護ステーションなどに所属し、そこから直接、利用者の住む場所に向かいます。
そこで利用者の状況をチェックし、場合によっては点滴や投薬、カテーテルの交換やインシュリンの注射といった医療行為を行います。
訪問看護師の仕事は、比較的報酬の高い仕事です。
また、時間帯も選べることが多く、平日の午前中だけ勤務をするといった自分の都合に合わせた働き方ができるのも魅力です。 ただ、基本的には1人で業務を行うため、責任が伴う仕事です。
利用者の多くは訪問介護がないと生活に支障が出てしまうため、しっかりと対応しなくてはなりません。 ただ医者の指示を受けて医療行為をするだけでなく、利用者やその家族としっかりとコミュニケーションを取る必要もあります。
8.美容クリニック
看護師は、美容クリニックで働くこともできます。 美容クリニックでの仕事は、大きく分けて2つあります。
まずは、美肌レーザーや痩身マッサージといった施術をお客様に行うことです。
特に、レーザー施術は肌に負担をかけることもあります。 そのときに、医療的な知識を持った看護師が施術を行えば、お客様を安心させることができるでしょう。
そして、整形手術などの際に、看護師として外科医へのサポートをする仕事もあります。
整形手術の場合、全身麻酔を使い、ときに大掛かりな施術をすることもあるでしょう。 その際に、特に外科での手術サポート経験がある看護師であれば、美容クリニックでもすぐに即戦力として活躍できます。
美容クリニックの仕事は、夜勤や残業もなくて高収入といわれています。 そのため、一般的な看護師の仕事よりも、プライベートな時間を取りやすいでしょう。
ただ、クリニックによっては、コスメ販売数などのノルマが課されるといった、営業色が強いところもあります。 また、メガネ禁止(要コンタクト)やヘアメイク必須、若さや肌のきれいさが求められるなど、 マネキンとして扱われることもあるようです。
(参考:職場でメガネ禁止される女性たち。「まるでマネキン」受け付けから看護師まで)
目的別看護師の転職におすすめの転職サイト
看護師を辞めて他の業種などに転職をする際、頼りになるのが「転職サイト」です。 しかし、転職サイトは実に多種多様であり、一体どのサイトを使えばよいのか分からないこともあるでしょう。
実は、転職サイトにはそれぞれ特徴があります。 看護系の仕事に強いサイトもあれば、看護師から他業種へ転職するのに便利なサイトもあるのです。
ここからは、目的別に見た、看護師の転職におすすめの転職サイトを紹介します。
他業種へ転職したい場合
まずは、看護師から「他業種」へ転職したい場合の、おすすめできる転職サイトを紹介します。 例えば、看護師から会社員へ、看護師からケアマネージャーなど、これまでの経験とは違う分野に挑戦したいときに、頼りになる転職サイトです。
1.doda
dodaは実績のある転職サイトであり、取り扱っている求人数もとても多いです。
また、dodaのみに求人を出している企業も多くあるため、とりあえず登録をしおいて損はしないサイトでしょう。 また、dodaの場合、専門のアドバイザーがサポートをしてくれます。
これにより、自分に合った転職先を見つけやすくなるでしょう。また、面接の際にも対策サポートが受けられるため、いざというときにも安心です。
dodaは、登録をしたその日から、企業からのスカウトメールを受け取ることができます。 いままで興味のなかったジャンルの企業からも連絡を受け取ることがあるので、意外な転職先を見つける可能性もあります。
また、dodaは「転職サイト」と「転職エージェント」の両方を担っていることでも有名です。 これにより、転職における求人情報の比較がしやすく、面接や年収交渉といったサポートも受けることができます。
2.リクナビNEXT
リクナビNEXTは、日本最大級の求人情報量があり、理想の転職先が選べるサイトです。
基本的には毎週求人が更新されるため、最新の情報を入手することができます。 なかなか理想の転職先が見つからない、といった状況でも、翌週には興味がわく転職先が掲載されることもあるので、じっくりとサイトを利用すると良いでしょう。
また、リクナビNEXTに登録しておくと、サイト側が合うと判断した企業からアプローチを受けるチャンスもあります。
リクナビNEXTの特徴としては、膨大なデータベースを利用し、AI 技術を駆使したうえで、求人を抽出してくれるところです。
リクナビNEXTの場合、転職先の希望条件を入力するだけでなく、自分の性格や得意な面、不得意な業務など、いくつかの質問に答える必要があります。 しかし、それらの項目を丁寧に答えることで、AI 技術が独自における転職先のマッチングを行い、思いもよらない企業を紹介されることもあるのです。
要は精度の高い適職診断が受けられるということですね。
そして、実際に働いてみると、実は自分に合う仕事だったというケースも少なくありません。 自分は何の仕事が良いのかいまひとつ分からない、そんな人にこそ、ぜひ利用してほしい転職サイトです。
3.キャリトレ
キャリトレは、20~35歳までの、比較的若い人に向けた転職サービスです。
初めて転職をするといった人にも手厚いサポートが用意されているため、登録をしておけば何かと安心することができるでしょう。
また、社会人経験が少ない若手の場合、転職の理由や、職務履歴を記載するのは苦手なことも多いです。 キャリトレでは、こうした若者が苦手とする職務履歴のサポートをしっかりと行っており、企業側へのアプローチを充実させています。
充実した職務履歴書を用意することにより、企業側からのスカウトを受けることも可能です。
また、キャリトレは、スマホ操作から簡単に転職先企業を見つけることも可能です。
通常、転職先を探すにはさまざまな条件を入力して探す必要があるでしょう。 しかし、キャリトレの場合は「まずは興味があるかどうか」で企業を判断し、これにより志向性に合った求人を見つけてくれます。
キャリトレが提供する求人情報は「レコメンド機能」ともいわれており、自分の性格に合った求人を、毎日レコメンドによるメッセージで紹介してくれます。 まずは気軽に、そして簡単に転職先を探したいといった人に、ピッタリの転職サイトです。
4.エン転職
エン転職は、CMでもお馴染みの実績ある転職サービスであり、掲載されている求人数も日本最大級です。
また、ただ求人情報を莫大に掲載しているわけではなく、その企業の雰囲気が分かりやすいように工夫されています。
例えば、求人ページに記載している情報も、ただ数字を並べているだけではありません。 残業は月にどの程度あるのか、20代や30代では収入はどの程度なのかなど、掲載する内容が具体的に書かれているため、企業の雰囲気を把握しやすいのです。
また、膨大な情報を持つエン転職なら、「未経験OK」の求人も大変多く掲載されています。 これにより、看護師から未経験の業種へ転職する際にも、安心して利用できます。
そして、エン転職の場合、web上から検索するだけでなく、専用のアプリもあります。 アプリをダウンロードすることにより、スマホ画面からタッチするだけで、いつでもどこでも求人情報をチェックすることができます。
外出先で気になる企業を見つけたとき、アプリで求人がないかすぐに調べる、といった使い方もできるでしょう。 また、企業側からのスカウトメールをもらった際も、アプリがあれば随時チェックできるので便利です。
5.Green
Greenは「IT業界の求人」に強い転職サイトです。 そのため、webエンジニアやプログラマーを目指す人には、とくにおすすめできるサイトです。
IT関連における求人情報は、その他多くの求人サイトでも募集されています。 しかし、多くの場合は、勤務地や勤務時間、簡単な業務内容や収入に関する情報が単に掲載されていることが多いでしょう。
しかし、Greenの場合、1社あたりにおける掲載情報量に厚さがあり、どのような業務内容なのか、企業の雰囲気はどうなのかなど、しっかりと掲載されています。 そのため、IT業界の求人をじっくり調べたい人にとっては、一番おすすめできるサイトです。
そして、GreenはIT業界の求人数も非常に多いです。 それぞれの企業における質をじっくりと検索でき、なおかつ企業としての量もたくさん掲載されているので、希望にマッチした求人を見つけやすいでしょう。
看護師資格・経験を活かして他職種へ転職したい場合
次は、「看護師資格・経験を生かした」他職種への転職をする場合の転職サイトを紹介します。
例えば、看護師としての仕事は続けつつ、今勤務している病院を辞め、違う病院へ転職するといったケースにおすすめです。 どのサイトも、看護師資格を持つ人に特化した頼りになるサービスです。
1.看護のお仕事
「看護のお仕事」は、名前の通り、看護師として働きたい人のための転職サイトです。 大学病院や救急病院といった大きな病院での求人はもちろん、小規模なクリニックや助産師、保健師といった求人も取り扱っています。
そして、看護師としての転職で大事なポイントとなるのが、給与面でしょう。 看護師のお仕事では、月収を掲載しているだけでなく、夜勤や各手当に関する給与も分かりやすく載せています。
また、病院側へ直接給与交渉も代行で行なってくれるため、好条件で転職できる可能性が高いのです。
看護師のお仕事では、ムービー紹介が掲載されているのも特徴です。
多くの場合、その現場で働く婦長さんなどが中心になり、院内の様子や、仕事内容について語ってくれています。 どのような患者さんがいて、病棟はどのくらい広いのか、寮はあるのかなども分かりやすく説明してくれることが多いです。
そのため、実際に足を運ばなくても病院のイメージが分かりやすいでしょう。 また、看護師のお仕事では、WEBでの利用登録だけではなく、電話でも簡単に登録ができます。
2.看護roo!
「看護roo!」は、10万人以上もの利用者がいる看護師に向けた転職サイトです。 一般的な病院への転職はもちろん、献血ルームや訪問看護など、さまざまな求人を取り扱っています。
そのため、働き方に合わせた転職先を見つけることが可能です。例えば、体調を崩し、とりあえず現在の病院を退職したとします。 次の病院はじっくりと探しつつ、とりあえず看護roo!で3日間だけ働ける献血ルームでの仕事を見つける、といった利用もできるのです。
看護roo!では、求人をチェックしながら、気になる求人があれば「気になるリスト」にストックできる仕組みになっています。 そのため、気になる病院をリスト化しておけば、勤務形態や給与面などを見比べることができ、どの病院が自分に一番合っているのか確認しやすいでしょう。
また、希望の入職時期に合わせて転職先を提案してくれるため、自分のペースで転職活動を行いやすいメリットもあります。
3.看護師として病院以外の職場に転職したい場合
最後に、看護師として「病院以外の職場に転職したい場合」の、おすすめの転職サイトを紹介します。
例えば、保有している看護師免許を生かし、介護資格や一般企業で働きたい、といった人に向いています。
1.ナースではたらこ
「ナースではたらこ」は、日本最大級の看護師向け転職サービスです。 日本全国の求人に対応しているため、例えば結婚して引っ越しをしなくてはならない、といった場合でも、引っ越し先の求人をたくさん紹介してくれます。
病院やクリニックの求人を検索することもできますが、介護施設や一般企業などの求人も多く取り扱っているのが特徴です。 上場企業が運営しており、実績があるため安心できるのも、利用者が多い理由でしょう。顧客満足度が高く、信頼できるサイトです。
「ナースではたらこ」は、検索をするとすぐに、希望勤務地、希望の働き方、という選択項目が出てきます。 病院の検索方法がとてもシンプルであり、なおかつ見やすいので、無駄な広告やサイトの宣伝などをあまり見ることもありません。
メールアドレスを登録すると、非公開の求人情報が届くようになっています。 賞与年3回、子育て手当ありなど、特別待遇が用意された勤務先や、単発で働きたい人へ向けた求人も多数あるので、チェックしてみましょう。
2.ナース人材バンク
「ナース人材バンク」は、介護施設や、訪問看護などの求人を主に取り扱っているサイトです。 そのため、看護師として老人介護などの仕事に取り組みたい、といった人におすすめです。
年間10万人以上が利用しているサイトであり、希望する勤務地や勤務形態などが探しやすいです。
また、求人内容によっては、実際に現場で働いている人の声も掲載されています。 メリットばかりではなく、実際にトラブルが起きた際にはどう対応するかなど、いざというときの状況まで紹介されています。
そのため、現場のイメージが掴みやすく、デメリットも考慮したうえでの転職活動ができるでしょう。
ナース人材バンクなら、全国地域別の、看護師の募集状況や給与のデータ確認ができるのも特徴です。 これにより、例えばこれから引っ越す予定があり、A市とB市の近隣地域ではどちらが給与的にメリットがあるのかなど、あらかじめ調べることも可能です。
また、ナース人材バンクに登録すると、担当キャリアパートナーからいろいろとアドバイスをもらえます。 担当キャリアパートナー自体が経験豊富なので、初めての転職や、看護師としてブランクのある利用者でも安心して利用できます。
3.ナースネット
「ナースネット」は、薬局や行政など、病院以外での求人を多数取り扱っているサイトです。
創業者は慈恵医大卒の医師であり、看護師だけでない、医療分野で活躍できる人材を支えることを目的に、2000年に創業されました。 ナースネットでは、産業保健関係、治験関係、医療器具関連企業、といった、通常自分一人で探すのは難しい求人を数多く掲載しています。
そのうえで、キャリメイクや税金関係の相談も乗ってくれたり、担当コンシェルジュが面接をサポートしたりと、転職におけるサービスが充実しています。 これにより、常に口コミにおける評価が高いです。
ナースネットの「こだわり条件で探す」なら、より詳細に条件を指定できます。 これにより、1日単位、短・長期派遣、常勤転職など、自分に合った働き方を探すことも可能です。
また、実際に転職が決まったあとのアフターフォローがあるのも特徴です。 いざ働いてみたら、思っていた職場とは違う、といった際に相談に乗ってもらうこともできます。
看護師から他業種への転職にチャレンジしてみよう!
看護師から他業種への転職を考える際は、視野を広めて看護師資格やスキルを生かせる職場への転職も考えることが大切です。 看護師資格は転職活動において十分アピールできる資格であり、経験を生かさないともったいないでしょう。
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