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【看護師】受かる志望動機の書き方

 転職で一番悩むのが「志望動機」です。「給料が高いから」「家から近いから」という本音はあっても、 志望動機には書けませんよね。そこで、看護師が転職する際に、希望の職場に受かるための志望動機の書き方を解説します。



 

どんな志望動機が受かるの?

 志望動機に「スキルアップ」「ライフスタイルの変化」「人間関係」と自分の都合を書いてしまうことが多いのですが、 志望動機は応募先の立場に立って考えることが重要です。

 応募先は人手不足で、戦力になる看護師を採用したいと考えています。 しかし、看護技術は実際に働いてもらうまでわかりません。 ですが、もし看護技術が不足していても、一生懸命に取り組んでくれればすぐに一人前になってくれることが期待できますよね。

 そこで、代わりに何を見てあなたの「将来性」を判断するでしょうか。

 それは、仕事に対する思いです。

 職業として看護師を選んだとき、「理想の自分像」があったと思います。 「人から感謝される存在になりたい」「不安な感情をやわらげられる存在になりたい」といった願望です。

 実は、応募先にも「理想の施設像」があります。これは「経営理念」に書かれています。 済生会なら「分け隔てなくあらゆる人々に医療・福祉の手を差しのべること」、 徳洲会なら「生命を安心して預けられる病院、健康と生活を守る病院」といったものです。

 転職の志望動機は、「応募先と自分の理想像の一致度」で評価されます。 同じ理想、同じ夢を持った看護師を採用することによって、一致団結した組織ができ、 その施設はより一層活気づき、質の高い医療サービスを提供できるというわけです。

 そこで待遇や条件はいったんさておき、理想を語るのが「受かる志望動機」だと言えます。

 

志望動機の例文

 志望動機は「理想を語る」のが前提ではありますが、ただ理想を書くだけでは説得力がありません。 「本気でその理想を追い求めている」ことを証明しなければなりません。

 そこで、これまで経験してきた仕事を理想と絡め、 理想のためにこれだけ本気で取り組んできたことをアピールしましょう。

 流れとしては

1.理想を語る
2.理想のためにやってきた仕事を語る
3.応募先の経営理念と一致していることを書く

 というものになります。

 まずは志望動機の例文を紹介しますので、こちらを読んでイメージをつかんでください。

 

例文1

 私は患者様の「不安な感情を取り除き、元気に過ごしてほしい」という思いで看護に取り組んでまいりました。 前職の小児病棟では前向きな感情をもった患者様ほど完治が早く、精神ケアの重要性を学びました。

 貴院は「生命を安心して預けられる病院」を理念とされています。 私は「安心」の面で貴院に貢献し、患者様がより元気に過ごせる看護に取り組みたいと思い貴院を志望しました。

 

例文2

 私はこれまで内科で勤務してまいりましたが、患者様に転院をお願いするたび、 あらゆる患者様に対応できる医療機関に従事したいという思いを強くしてまいりました。

 貴院は「分け隔てのない医療」を経営理念とされる総合病院です。 混合病棟において複数の看護技術を身につけ、あらゆる患者様に対応できると思い、 貴院を志望するに至りました。

 

志望動機の書き方の3ステップ

 志望動機の書き方を3つのステップで解説します。 志望動機で大切なのは、「経営理念」と「自分の理想」の一致です。 これを結論として、「自分の理想」と「これまでの取り組み」を説明する流れを抑えておきましょう。

 まずは事前準備として経営理念を読み、応募先の「理想像」をとらえるところから始めましょう。 採用案内やパンフレットに書かれている他、インターネットで「〇〇病院 経営理念」と検索すれば出てきます。

 これに自分の理想や経験を関連付けていくことを意識して、 「同じ理想を持っている」ことをアピールしましょう。

 

STEP1:自分の理想を語る

 志望動機の書き出しは「自分の理想」です。 上記の例文1では「不安な感情を取り除き、元気に過ごしてほしい」という理想を掲げたように、 理想が直接的な看護サービスである必要はありません。

 理想とは「仕事を通じて実現したいこと」であり、仕事のさらにその先にある夢です。 まずこれを語ることで、「コピペではない自分だけの志望動機」が書けるというものです。

 以下のように「実現したい社会像」を語るのが1つの例です。

  • 時間や場所に関わらず医療サービスが受けられる社会
  • いつでも自分らしく過ごすことができる社会
  • 困難な状況でも頼れる人がいる社会
  • ストレスフリーの社会

 もしくは「なりたい自分像」を語るのも良いでしょう。

  • 困ったときほど頼りになる自分
  • 困難な状況に置かれた人を元気づけられる自分
  • 不安や悩みを忘れさせることができる自分
  • 一緒にいて居心地が良いと言われる自分

 これら「理想を実現するために看護に取り組んでまいりました」と書くのが1番目のステップです。

 

STEP2:経験を交えて根拠づけする

 理想を述べるだけでは説得力に欠けます。これまで従事してきた仕事の経験を踏まえて、 「本気で理想を実現しようとしている」ことを証明しましょう。

 例文1では「理想の実現のため」「精神ケアを学んできた」という書き方にしています。 STEP1で書いた「理想」を実現するための手段として「業務経験」をしてきたという流れをつくります。

 「時間に関わらず医療サービスが受けられる社会」を実現するため、 24時間オープンの病院で勤務してきた。


 「困難な状況に置かれた人を元気づけられる自分」を実現するため、 終末期ケアに従事してきた。

 このように、「理想のために取り組んできたこと」として経験を位置づけるのが2番目のステップです。

 

STEP3:経営理念と理想の一致を志望理由とする

 「自分の理想」を一通り書いた後で、応募先の「経営理念」を引用し、 両者が一致していることを書きます。

 「貴院の経営理念と自分の理想が一致している。だから私は貴院で働かなければならない」とまで述べられて初めて、 志望動機の完成です。

 貴院は「あなたらしく生きることを支えます」という経営理念を掲げていらっしゃいます。 これは私の理想像と一致し、貴院で看護に従事したいと思うに至りました。


 「地域の中心的な病院」という理念を持つ貴院では、より多くの患者様の悩みを解決できると考え、 貴院を志望するに至りました。


 

志望動機のNG例

 志望動機を書くにあたってのNG例を紹介します。 これらの例に当てはまらないように注意し、「自分だけの志望動機」を書きましょう。

 

NG例1:個人的な都合

 志望動機に「家から近いから」「待遇が良いから」と個人的な都合を書いてしまう人も見受けられます。 しかし、病院が求めているのは単に「看護師資格を持った人」ではなく、 「病院の掲げる理想と一致した看護師」であることに注意しましょう。

 確かに切実な問題として、家から近い、待遇が良い職場が良いのは当然です。 ですが、その「当然のこと」は胸にしまっておいて、社会的な使命感を前面的に押し出すのが志望動機のコツです。

 特に家庭の事情で「夜勤ができない」「常勤ができない」といった都合がある場合も、 それは「志望動機」ではない部分で伝えるようにしましょう。 志望動機はあくまで「理想」について語る部分です。

 

NG例2:ただ「理念に共感した」とだけ書く

 ありがちなNG例として、ただ「貴院の理念に共感しました」と書く場合が挙げられます。

 「理念に共感」することは大事なのですが、その根拠を示さない限りは「コピペしてきた文章」と同じです。 必ず「自分の理想像」「その実現のために取り組んできた経験」をセットにして書きましょう。

 そうすることで説得力のある志望動機になります。

 

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