【看護師】転職したくなる瞬間!どうすればいい?
看護師をやっていて「転職したい!」と思う瞬間がありますよね。 みんなはどんな理由で退職・転職を決意するのでしょうか。 そして、それらの瞬間に本当に転職すべきか、どう対応すべきか解説していきます。
個人的な理由
「転職したい」と思う理由のうち、まずは個人的な理由から解説していきます。 個人的だからといって我慢する必要はありませんが、転職しなくてもなんとかなる場合もあります。 こんなとき、どうすればいいかを解説していきます。
理由1:育児・介護
育児や介護の必要から「今の職場では働けない」と感じ、転職や退職を決意する看護師の方も多いです。 特に結婚を機に「寿退社」する習慣も根強く、これらのタイミングで辞めてしまう人が多いのは事実です。 家庭に経済的余裕があるならそれもアリでしょう。必要がないのに無理に働くことはありません。
ですが、「夜勤(日勤)ができなくなるから」「就業日数を減らしたいから」という理由ならば、 育児休暇、介護休暇を取得することで転職や退職を回避することができるかもしれません。
妊娠中は残業は免除しなければなりませんし、子どもが3歳になるまでは時短勤務や残業の免除が認められています。
育児休暇や介護休暇は、本人の申請があれば病院などの施設側は拒否する権利がありません。 そしてこれを理由に「正職員からパートに変更」といった不利益な取り扱いも禁止されています。 元の身分のまま、休暇を取得することが可能なのです。
「取得しづらい雰囲気だった」と諦めてしまう方も多いようですが、 どうせ辞めてしまうならその前に、師長などに相談してみるのがよいでしょう。
理由2:配偶者の転勤
配偶者の転勤についていくことになり、今の職場へは通えないという理由です。 配偶者の転勤を阻止するわけにもいきませんし、転職もやむを得ないでしょう。 こんなときに転職が容易なのは看護師の特権です。
一般企業に勤めている人は正社員をやめ、転居先で契約社員やパートで働くことが多いですが、 看護師なら正職員として転職することが可能です。
ただ、配偶者の転勤は「来月から」などというように、急に決まるものです。 今の職場もあなたがいなくなる分、誰かを採用しなければなりませんから、 転勤が決まったらすぐに報告するようにしましょう。
特に退職を申し出て「2週間」の間は、施設側に「働かせる権利」があります。 できれば1か月前、遅くとも3週間前には退職を申し出ておきたいですね。
看護師の世界は広いようで狭く、師長や看護部長クラスでは他院の管理職とのネットワークもあります。 なるべく遺恨を残さないように誠意をもって辞意を伝えましょう。
理由3:やりたい仕事がある
「小児病棟で働きたい」「緩和ケア病棟で働きたい」というように「やりたい仕事」への思いが強くなり、 転職を希望するという理由です。
希望の科が院内にないのであれば、転職はやむを得ません。 転職エージェントに相談すれば、希望の科での求人を探し出してくれるでしょう。 熱意があるのはいいことです。きっと次の職場で活躍できることでしょう。
一方で院内に希望の科があるのに異動の希望が受け入れてもらえないという場合は、 看護部長や師長に何か考えがある可能性があります。
その科に向いているかどうかは、働いてみないとわかりませんよね。 ですが、管理職はいろんな科のことを知っていますから、すでにあなたの向き不向きを把握していることが多いです。 希望の科は、イメージと違ってギャップがあってあなたにとってツラい職場なのかもしれません。
またあなたのキャリアのために「今の職場をマスターしてから」と師長が考えている場合もあります。 ただ1つの専門を極めるより、複数の専門を経験して、管理職など上のステージでの活躍を期待されているのかもしれません。
どうせ辞めてしまうなら、師長などに面談を申し出て「異動できない理由」を聞いてしまいましょう。 あなたのために、そうしているのかもしれません。
理由4:環境を変えたい
「なんとなく仕事がマンネリ化したので」という風に、「環境を変えたい」と転職を考える方も多いです。 ですが、この理由での転職はおすすめしません。
まず、短期間での転職は「履歴書にキズがつく」と思ってください。 履歴書に転職歴が多くなると「ヤメ癖がある」という印象を与えてしまいます。 転職先の施設も「長く働いてくれる看護師」を採用したいので、転職が難しくなります。
そして、今の職場に飽きてきたということは、マスターするのが近いという証拠でもあります。 「他の科も経験したい」と異動の希望を出すのも一つの手でしょう。
また、環境を変えてもたいていすぐに同じことになります。 「転職すれば何かいいことあるかも」と思っても、たいてい良いことは起きません。
組織の理由
自分が働いている病院や診療所などに不満があって「転職・退職したい」と思う瞬間・理由を解説していきます。 精神的にキツくて病気になってしまいそうなときはやむを得ませんし、 本当に待遇が悪いのならば転職するのが世のためでもあります。
ですが、辞める前に一度立ち止まって、本当に辞めるべきなのか、他に可能性はないか検討してみましょう。
理由1:人間関係の悩み
プリセプティ・プリセプターとの関係、先輩・後輩との関係、師長や看護部長などとの関係など、 人間関係の悩みが看護師にはつきものです。「仕事の悩み」より「人間関係の悩み」のほうが多いのが実態ではないでしょうか。
あまりに口が悪すぎる先輩がいる、プリセプティの態度が悪すぎる、気が合わない人がいてツラいなど、 人間関係の悩みで転職・退職を決意する方も多いです。
ですが残念ながら、転職してもそのような「気が合わない人」「苦手な人」はどこにでもいます。 しかも転職先を探すときに、気が合うかどうかを事前に確認する手段がありませんから、 転職自体が賭けになってしまいます。
もしその「賭け」に失敗すればまた転職することになり、履歴書にキズがついてしまうわけです。
看過できないほどヒドイ場合は管理職に相談することも必要でしょう。 そこまでではないのならば、愚痴を聞いてくれる味方をつくりましょう。
ここで人間関係を良くするコミュニケーションのコツを紹介します。
そのコツとは、第一感情です。 第一感情とは「うれしい」「楽しい」「心配だ」「安心した」などの「最初に感じる感情」のことです。
例えばプリセプティを叱るとき、「ミスを叱る」ことが多いと思います。 その前に「心配した」「無事で安心した」という感情が先にあるはずです。
言動を理屈で責める前にまずは「相手のことを大事に思っている」証拠として第一感情を伝えることで、 そのあとの話が伝わりやすくなります。大事に思われて悪く思う人はいませんから、 素直に話を聞いてくれるというわけです。
これは先輩・後輩の関係でも同じです。どうしても仕事上では理屈っぽくなってしまいがちですが、 人間は感情の生き物です。「うれしい」「楽しい」といった感情を共有することで絆が深まり、 人間関係を良好にすることができます。
理由2:組織風土が合わない
「病院が目指す看護サービス」と「自分の目指す看護サービス」が異なるなど、 組織風土が合わないと感じて転職を決意するという理由です。
これは、あなたがしっかりビジョンを持って看護に取り組んでいる証拠であり、 こう感じるのはむしろ良いことです。病院はそんなあなたのことこそ必要としています。
「理念にはこう書いてあるのに、実態はぜんぜん違う」と感じることってよくありますよね。 ですが、病院がその理念を掲げている以上、あなたが正解です。 その理念に近づけるよう、会議などで積極的に提案してくれるのを病院は期待しているのです。
辞めてしまう前に、意見や提案を出してみましょう。 周りに人がいて難しいなら、管理職に面談を申し出てもよいでしょう。
それだけ熱い思いを持って働いている看護師は病院にとって「宝」です。 そこで無下に却下されたら転職エージェントに登録すればいいですし、 前向きな反応があればまだ希望があります。
理由3:給料や待遇
「他の病院に就職した友達より給料が安い」「残業が多すぎる」「休みが少なすぎる」など、 給料や待遇面で不満があって転職を決意することも多いですよね。
看護師の平均年収は470万円と言われますが、それより著しく安いのであれば、 よりよい職場に転職したほうが「世の中のため」でもあります。
日本人の特徴として「サービスにお金を払わない」というものがあります。 薬などの「モノ」にはお金を払いますが、「人が何かをやってくれる」ことは無料だと思い込んでいるのです。 その感覚が病院の経営陣にも少なからずあります。
「看護サービスの質の向上」と言いながら給料は増やさない…なんて不満を持つことは一度や二度ではないはずです。 「待遇を改善しなければ働いてもらえない」ことを経営陣にも理解してもらう必要があります。 その意味では時に転職は「世の中のため」にもなります。
しかし転職する前に、どれくらいの待遇なら満足かを考えてみましょう。 それほど高い希望でないのならば、実は転職したい理由が他にあるのかもしれません。
例えば「仕事がキツい割に給料が少ない」という場合。要はその仕事が面白くないわけです。 「申し送りをちゃんと聞いてくれない」「誰もほめてくれない」などの不満があって、 それらを一言でまとめて「待遇が悪い」と感じているだけかもしれません。
不満が多すぎるのは職場が悪いのですが、その不満を解決する方法を考えるのも、 看護師に求められる役割です。どんどん職場を良くしていける人材こそ管理職に抜擢され、 待遇も良くなっていくというわけです。
転職する前に、「何がどうだったら転職しないでおいてやるか」をちょっと考えてみましょう。
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