【看護師】転職は何歳まで出来る?実は何歳でも歓迎
「転職・復職がしたい」けれども「年齢に不安」をお持ちではありませんか? 実は、看護師は年齢に関わらず人手不足の状況で、歓迎されます。 それについて詳しく解説していきます。
目次
看護師は何歳でも歓迎される
日本では現在深刻な看護師不足となっています。 少子化が進み、新人看護師の割合が減っている一方で、高齢社会の為有床病院は患者で混雑しているので多くの看護師を必要とする病院が多いです。
このような状態に対応する為、病状が安定している患者は在宅医療や介護施設の利用が推進されています。
しかし、在宅医療や介護施設では看護師が医師の指示により、一人で看護業務に当たるので多くの看護師が必要となります。 このような看護師不足が背景にある為、看護師は他の職業と比較すると年齢による就労の不利有利は少なくなっています。
人手不足が深刻
厚生労働省によると、平成28年度の看護師就労者数は約166万人です。 一方、団塊の世代が高齢者となる令和7年には看護師が196万人~206万人必要とされています。
看護師の就労者数は年間3万人増えていますが、このペースだと令和7年に3~13万人の看護師が不足すると予測されています。
学校で勉強し、国家試験に合格することで初めて資格が得られる看護師は、誰でも簡単に就くことができる職業ではないです。 しかし、高齢社会の日本では、看護師が足りないと病院が機能せず、看護師の人手不足は深刻な問題となっています。
この為、国が「養成促進」「復職支援」「離職防止・定着促進」に取り組み、看護師確保に力を入れています。
また、年齢制限で就労者数を減らさないように、定年退職前後の看護師をプラチナナースと呼び、 訪問看護ステーション・介護施設など病院以外での働くことを支援し、長く働くことができる環境を整えています。
看護師は、夜勤や患者の介助もあり体力も必要とされる職業ですが、年齢を問わず求人が多いことから、 深刻な看護師不足であることがよく分かります。
経験者は即戦力
看護師経験者は、なぜ即戦力として歓迎されるのでしょう。 看護師求人の数は非常に多く大体の病院で看護師が不足していることが分かります。
新卒の看護師を採用している病院であれば、研修が充実し新人教育に力を入れることができます。
しかし、個人病院や訪問看護ステーション等、大きい病院と比較すると看護師の人数が少ない職場では、 新人看護師の教育に力を入れにくいのが現状です。
また、訪問看護ステーション・老人介護施設では、看護師が独り立ちして業務する必要があります。
この為、採血や処置・病棟での看護記録・新人教育のプリセプター等を実際に経験した看護師は、 一人前の看護師とされ教育の手間が省かれるので即戦力として歓迎されるのです。
職場によって有利不利はある
看護師不足の為、何歳でも歓迎される看護師ですが、職場によって求める看護師の年齢層が違います。
看護師だけでなく、どのような職業でも年齢でどのような人材であるかを判断されます。 ですので、看護師にも職場によって年齢で転職有利不利はあります。
美容クリニックでは、20代~30代歓迎と実質年齢制限をしている求人が多いです。 20代~30代というと、美容に興味関心が強いイメージがあるのでしょう。
また、公立病院や大病院など、長く働いて欲しいと思いがある病院では、20代~30代が就職に有利となっています。 また、夜勤のある病院だと、経験より体力が重要視されることが多いので20代~30代の看護師が就職に有利です。
一方、訪問看護ステーションや介護施設など、看護師の独り立ちが必要な職場では、 経験年数のある40代~50代の看護師の方が就職に有利となっています。
訪問看護ステーションでは、看護師が1人で現場に向かい看護を行います。 この為、多くの看護師が働いていたとしても、現場では1人になります。
看護師としての経験が豊富な方がすぐに独り立ちできますので、転職に大変有利となります。
年齢別おすすめ転職先
看護師自体は人手不足の為、何歳でも歓迎されますが、何歳を必要としているかは、病院によって異なります。 転職活動に失敗しないように、病院が何歳の看護師を求めているのかを理解しなければなりません。
それでは、年齢別のおすすめ転職先の具体例を紹介します。
20代が必要とされる場合
20代の看護師は、経験が浅く個人の看護観が出来上がっていない為、 チームワークを必要とする職場で輪を乱すことなく柔軟に対応できるという認識があります。
この為、看護師同士の連携を必要とする病棟では20代の看護師が必要とされます。
外科病棟では、若い看護師の多さが目立ちます。 外科病棟に入院の患者は介助があり、体力がなければなりません。この為、体力のある20代の看護師の需要が高いです。
また、夜勤のある病棟や、急性期病院でも体力が必要とされるので、20代の看護師が多く活躍しています。
そして、20代の看護師は今後の看護業界を支える貴重な人材です。 新卒の看護師を採用する病院では、若い看護師に向けての研修を充実させています。
また、看護師を多く必要とする病院では、看護部を組織し、長く働いてもらう為に役職を設け、 キャリアップを可能にする等の働き方改革を行っています。
看護師の経験年数が短い20代の看護師でもキャリアアップを目指すことができる病院に就職しやすくなっています。
30代が必要とされる場合
30代の看護師は、リーダ経験や新人教育の経験があれば、看護師の数が少ない個人病院のオープニングスタッフとしても人気があります。 新しい病院で長く働くことや、新人教育も可能で、柔軟な対応力もある30代看護師は病院の土台作りに欠かすことのできない人材なのです。
30代の看護師は、クリニックや総合病院など様々な職場で即戦力と期待され歓迎されます。 看護師としての技術・看護師経験で得られたコミュニケーション能力も評価されやすいのが30代の看護師です。
この為、自分のライフスタイルに合った就職先を探せば、年齢や経験でも有利に転職ができます。
転職に有利ではありますが、結婚・妊娠・出産で離職率が高いのもこの30代となっています。 離職の理由は、子育てと仕事の両立が想像より難しかった為ということが多いです。
即戦力になることが期待されると同時に離職の不安も雇用側は抱いています。 この為、転職の際には自分のライフプランを明確にし、自分が考える条件と一致する就職先を探さなければなりません。
40代が必要とされる場合
子供がある程度手を離れ、ライフスタイルが安定した40代看護師は、 雇用する側からすると急な欠勤も少なく安心して仕事を任せることができるので人気があります。
また、看護師経験が十分に期待できる為、即戦力としても必要とされます。
一方で、体力を必要とする病棟勤務や急性期病院への転職は不利になることが多いです。 また、40代の看護師の多くが夜勤のある病院を好まない傾向があると雇用者側に認識されています。
この為、体力より経験を必要とし、夜勤の無い個人病院・慢性期病院・訪問看護ステーション・介護施設を選ぶと有利に転職できます。
50代が必要とされる場合
この年代の看護師は豊富な経験が評価されます。 子育てが終わり落ち着いたかと思いきや、今度は親の介護によってライフスタイルが変化する年代でもあります。
この為、50代歓迎とする求人は、正社員だけでなくパートやアルバイトの求人の多さが目立ちます。
体力を必要とする病棟勤務より、実務経験が求められる診療所や訪問看護ステーション・介護施設への転職が有利です。 また、看護師は定年退職後もプラチナナースと呼ばれ、需要が高まっています。
定年退職後も見据え、体力的に長く働くことができる転職先を探すと良いでしょう。
ブランクは何年までなら大丈夫?
ブランクがあると就職に不利になる印象があります。しかし、看護師不足の現在は、ブランクがあっても就職できることが増えています。 4年以下のブランクは、問題なく就職できるケースが多いです。
では、5年や10年のブランクがある看護師の就職は可能なのかを紹介します。
1.ブランク5年の場合
ブランク5年でも、看護師経験が3年程度あれば十分復職可能です。 看護師不足の為、職に就いていない潜在看護師の仕事復帰に行政が力を入れています。
個人病院ではブランクあっても良いとされる求人が多くみられます。
医療業界は常に進化していますので、5年前の知識が現在には通用しないこともあります。 ですので、新しい知識を取り入れる為の努力は必要となります。
看護師用の勉強本や学習サイトを参考に勉強しておくと良いでしょう。
2.ブランク10年以上の場合
ブランクが10年になると、看護技術の衰えや電子カルテ等最新機器への抵抗があり再就職に不安のある方が多いです。 もちろんそれと同じ不安を雇用先も抱えています。
ですので、ブランクが10年の場合は復職前に、県の看護協会が実施する再就業技術講習会に参加しておくと良いです。
ブランクあっても良いとされる求人は勿論ありますが、やはりブランクは短い方が就職に有利です。
この為、パートやアルバイトとして数年働いて看護技術等を身につけてから、 フルタイムや正社員として希望する職場への就職を目指した方が良いでしょう。
3.ブランクによる看護技術に不安がある場合
潜在看護師に復職してもらう為に、看護協会が各県で再就業技術講習会を実施しています。
再就業技術講習会は、採血や血糖測定、吸引等の看護技術の実習を行います。 また、病院や介護施設での看護体験もあります。地域によっては、電子カルテに必要なパソコン入力の講習も行っています。
この再就業技術講習会は、ブランクが5年以上ある看護師の参加率が高いです。 ほとんどの地域で二日間の講習会が開かれ、講習会の参加料金も無料な場合が多いです。
ブランクがあり、看護技術に不安がある方は再就業技術講習会に積極的に参加しましょう。
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